[コメント] ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000/英=独=米=オランダ=デンマーク)
散々言い尽くされているので音楽の話を
声がいいです、乾いていて抜けているので。 ヴォーカルのレッスンを受けると100人中99人 腹から出していないので直されるのだが、 それが出来てなおかつ個性が 出せる人間は希だ。彼女はその希な人。表現力がすばらしい。
バックに関しては文句あり。特にコード。 曲の出始めの旋律を変わったスケールにしたが為に 転調に持っていく事が不可能になっている。 この辺はかなりもどかしい。 映画内に展開される『サウンド・オブ・ミュージック』の音楽が ミュージカル音楽の最高峰であると同時に 音楽理論(特に台詞と合わせた転調に関して)でも教科書であるから なおさらだ。
又、リズムはもっと詩に合わせてバラけたテンポを使用したい。 シーケンサーでテンポを仕切ってる限り解決出来る事ではないが。 ミュージカルは台詞の意味に合わせてテンポを変えるもの。 (例 小さいっ、と歌う時は小声で早く。又、大きい〜、と歌う時は 大声でゆったりと) ビョークのセンスに音楽専門家が必要だったと強く思う。
実際、『サウンド・オブ・ミュージック』や『ウエスト・サイド物語』など 上の問題点は全曲クリアしている。 こと音楽だけで語ると手ぶれカメラ以上に不満はあるものなのだ。 特にミュージカルとして語られていると。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (1 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。