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[コメント] ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000/英=独=米=オランダ=デンマーク)

正直者がバカを見る。ビョーク好きなので2だ。
なぼりん

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







セルマから金を盗んでおいて「セルマに自分の貯金を奪われ、殺されそうになった」という事にしようとする浪費家の夫は醜いけど、ピストルで撃てと頼んだだけなのでその後アタッシュケース(?)で男の頭を殴って殺しちゃったんのは罪でしょう。ピストルでもう死んでたのかもしれないけど、暴発の後に脇腹へ数発バンバン打ち込んだんだし、いくらその前に善良な生活していても罪は罪だとセルマ自身思ったんだろう。死刑を免れるための再審は望んだけれど、始めから息子の手術代に充てるお金(男に奪われたお金ね)を再審費用に充てるなら再審なんかしなくて結構としてしまうんだから銭を選んだんじゃないだろうか。真相は当事者以外知らされてないし、理由はともあれいきなり母親が殺人を犯し死刑宣告されてしまうのだから息子はショックなんじゃないかなぁ。全然息子の心理描写が出てこないのがかなり腑に落ちない。母親を犠牲にして手に入れた(というか保った)視力で見る世界は、彼にどう映るのだろう。面会はセルマがかたくなに拒んでいたようだけど、実際息子は母親に会って言いたいことあっただろうなぁ。「お金や目なんかどうでもいい。きちんと裁判をして、ずっと一緒に暮らしてよ」とか…。あと裁判上ではあのお金はセルマのものではなく、男がセルマから盗んだものだと言うことになってたから、それを犯行の後に医者に持っていって息子の手術代にして通るのか疑問…。保留でないのかなあ…。いや、本当はセルマがコツコツと溜めたお金だけども…と疑問点が多いけど、ビョークの歌と見せ方が良かったです。ラストも「おりゃ」と現実に引き戻してくれるし良い。重いけど。こういう事って今までに数え切れないほど起こってるしこれからもずっと起こり続けるのだから、お金はちゃんと銀行に預けましょうねというお話。セルマの馬鹿バカバカバカ。

(評価:★2)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)おーい粗茶[*]

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