[コメント] チャーリーズ・エンジェル(2000/米)
運動が意味や物語を凌駕して見る者の感性を圧倒する、ある意味において実に純粋で欲望に忠実な映画的映画。これは、映画が誕生して間もない約90年前にキートンやチャップリン、そして尾上松之助が試みた活劇の正統的系譜に連なる現代の身体映画の傑作です。
その証拠には、キートンやチャップリン映画の場面展開の唐突さを踏襲しながら意匠を現代の最先端の事象に置き換えて、笑いの要素は現代人好みのシニカルなスパイスとして必要最小限に抑えつつ、登場人物をスクリーン内の身体という記号として割り切り、そのスピードとパワーのみを徹底的に追求すると、この作品に行き着くことは簡単に想像できるはずだ。
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