[コメント] アッカトーネ(1961/伊)
パゾリーニの後期の作品に比べると実に見やすい。
彼自身、ローマのスラムに住んでいたこともあるらしいので、そこら辺りの描写はさすがにリアル。主人公の彼は「アポロンの地獄」の主演でも熱演していたが、こっちのほうがろくでなしを上手に演じきっていて良かった。
と上に書いたのですが、どうやらこの主人公役のフランコ・チッティ、ほんまのろくでなしだったらしい。刑務所にもお世話になってたらしい。なるほど、素のままだったんだ。
評価をあげたくなったので、4点に変更。 しばらく映画を見る余裕がなくて、ここのところようやく映画を見る余裕がでてきたわけで。 自分のコメントを見てて、ふとアカットーネのコメントを見て、映画を思い出してみると、いくつかのシーンがよみがえってきた。愚か者でしかいられない人間の悲哀というものが、リアルにときにコミカルに描かれている。なんて人間くさい映画なんだろうと、記憶の中のシーンをたどりつつ思ったわけです。 エログロでも、同性愛でもなく、この映画こそがパゾリーニらしいのではと思います。
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