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[コメント] オルカ(1977/米)

これはマカロニウェスタンだ。いやマカロニ・オーシャン:「荒野の〜」ではなく「荒海の復讐鬼」。ラテン語でシャチをオルカ・オルキヌス(死を招くもの)という。人間以上に頭がいいので手を出すと殺されるぞ、と解釈する。ただそこには運命のような物も感じた。
KEI

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







途中で明らかになるが主人公ノーラン船長も妻と子を殺されているのだ。酔っ払い運転者に。そして今回、シャチを動物園に売って金を作り、故郷アイルランドに帰るつもりだった。 「あいつは、殺された奥さんと子をホントに愛していたらしい」と言うノーランのせりふが哀しい。ノーランの顔付が段々と凄みを帯びて来るのも、辛かった。

2人が出会うのは、避けられない運命だったように思う。時に運命は、情け容赦なく無慈悲だとつくづく思う。

実は本作は昔観ていて、リチャード・ハリスを好きになった作品です。

今回再観して気付いたのは、音楽がエンニオ・モリコーネということ。それならもう少し盛り上げてもらっても良かった。シャーロット・ランプリングは変わらず、色気が有ります。ウィル・サンプソンは陸でも海でも何処にいても、ウィル・サンプソンですね。

所謂、動物パニックものとは一線を画す傑作だと思います。

(評価:★5)

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