[コメント] ペイ・フォワード 可能の王国(2000/米)
未熟。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
ペペロンチーノ氏の言うとおり“ねずみ講”的なところのあるこの作品は、ストーリーが永遠に展開しうる。確かにこの映画のラストは取ってつけたような感がするのは否めないが、どこかで終わらせなければいけないので、これはある程度仕方がない。
むしろラスト近く、テレビ・インタビューのシーンで少年に語らせたセリフが決定的に戦略ミスだ。「世の中を変える勇気がない奴は、負け犬人生を送る」てなことを言わせていたが、これでは観ている客のほとんどが負け犬だってことになってしまう。「少しづつでも善行を積み重ねていけば、世の中全体が良くなるんだな」てなほんわかした気分にさせて欲しいのが観客だ(独断です)。こんな風に観客を不愉快にさせてしまっては、おそらくこの映画は売れなかっただろう(正確なところは知らない)。
初期の目的(=「世の中を良くする」or「映画を売る」)を達成できないという意味において、こういうのを未熟というのである。
70/100 (01/06/08記)
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