[コメント] TATARI(1999/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
『ホーンティング』みたいなお化け屋敷系統のホラー。恐怖の演出が非情に上手く幽霊物のホラーの割にかなり恐い印象を受ける。特にカメラの早回しのようでサイレント映画のような動きの幽霊バナカット博士には圧巻される。前半の演出は本当に幽霊の仕業なのかどうかが分からなく恐怖感が充分に出ているしジェフリー・ラッシュとファムケ・ヤンセン演じる夫婦のお互いの化かしあいにより単純なB級的な作りにせずにストーリーを引っ張っている。只幽霊はストーリーに関係なく襲ってくるので後半はそんなこともどうでもよくなり普通のホラーの展開になってしまっいる感じである。出演者が少ないのかストーリーも理解しやすいがキャラ設定が雑で特にアリ・ラータが演じたキャラが本当は本人ではなく本人の秘書と告白しているがならなぜ彼女がこの招待を知ったのかとか本人に気づかれずにどうやって屋敷にこれたのかとかが説明されていないので気になるところ。彼女は正体を明かしているので展開的にそうしたなら彼女のエピソードははっきり説明して欲しかった。他には幽霊に殺されて幽霊になってもクリス・カッテン演じるプリチェットだけは助ける役回りになっているのは少し気になるところ。他の殺されたキャラがヒロインを助ける分けではないので彼だけそういう役回りになったのは少し違和感が残る。しかし出演のアリが演じたヒロインはかわいく演技もアクションも結構頑張っていて印象的。他にはテイ・ディクスの最後のシーンで言った「俺は養子なんだ」は面白かった。ピーター・ギャラガーが結構ショッキングな役でインパクトがあった。ブリジット・ウィルソンはおまけ程度の扱いだったので出来ればもう少し活躍の場が欲しかったところ。ストーリー的には大きく欠点があったりもしているが演出のよさでそれなりにカバーしている。今までありきたりだったホラーに飽きた人にはオススメ。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (2 人) | [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。