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[コメント] ギャベ(1996/イラン=仏)

あう〜〜。わう〜〜〜。の、おやじがすごい。伝統的な昔話とモダニズムの融合と人は言うけど…
カフカのすあま

でも、小学校の体育館でみる道徳映画のようなニオイがするのであった。あとで感想文を書かされるようなやつ。

もちろん『ギャベ』は道徳映画ではない。映像的にも美しい。だが、もったいぶってストーリーを出し惜しみするかのようなその姿勢が苦手。なんか、「ありがたがらねばならない」ニオイがするからだ。「素晴らしいことを君におしえてあげよう」という説教のニオイ。

そのうえ、軸となる詩があまりといえばあまりにも「まっすぐ」。詩を楽しむべき言葉が生々しすぎ、受け止めているこちらが恥ずかしくなってしまう。原語で理解できたら(音の繰り返しとか、韻とか)また違うのかもしれないけれど。

幻想的だし、ある意味マジック・リアリズムみたいないいニオイもして、しょぱなから「あの娘と母は同一人物で、じつは…」とか迷路入りもできる。

でもやはり、「人生は」「死は…」などとかまされると、私は身をかわしてしまう。

降参です。

(評価:★2)

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