[コメント] アヴァロン(2001/日=ポーランド)
私が思うに、押井さんは実写映画を撮っていなければ、ファンがもっと増えていて、ジブリに頭を下げることもなかったのでは・・・。いや、その不器用ぶりが押井らしさなんだよ、と言われればそれまでですが。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
路面電車と戦車が好きなのは分かるが、慣れない海外ロケのせいか映像が窮屈(いつも似たような場所、同じアングルでしか撮れない)で、魅力を感じない。今更ゲームの中の仮想現実っていっても、このゲーム、あんまり面白そうじゃないし・・・
ただこの結末はちょっと考えさせられましたね。というのは、「ここが君の現実だ!」と叫んだ最後に死んだ人は、消えないで死体がそのまま残る、と思っていたから。最初の現実じゃなくて別の世界の現実、というよりこのゲームはゲームをやっている世界も仮想で、ゲームをクリアした人間のみが現実にたどり着ける、というものだと推理していた。だから人を殺して見て、やっと現実にたどり着いた、と安堵するヒロイン、でも殺人者、という皮肉。 でもそれは邪推だったようで、監督はあくまでもヒロインを永遠にゲームの世界を彷徨させるつもりらしい。それはアニメ道を彷徨する監督の覚悟の表れなのか?仮想世界から我々観客に向けられた銃口、それは監督の宣戦布告なのか(でも画が弱いので相当深読みしないとそこまで思いつかないんですけど)。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。