そんなに悪いできではなかったと思うが、前半の展開が面白かったのに比べ後半からラストの展開がいまいち。ラストもあっと驚くというより、「双子の犯人とは作者の卑怯者め」とちょっと思ってしまった。これはずるい。前半、カッセルとレノが別の場所で同時進行に捜査が進み１本に結びつくところは、なかなか謎めいた雰囲気もあって良かった。オカルト映画なのかと思って見ていたほど。カッセルがそこらのあんちゃんっぽいところも良かった。チンピラ相手に向きになって喧嘩するキャラクターがいい。後半がこの映画の弱点かなと思った。

少し本筋とそれるけど、映画の冒頭に出てくる死体のメイキングには驚いた。植毛までしたシリコン製のリアルさ。あんな仕事してたら夢見そう。