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[コメント] ノックは無用(1952/米)

76分とかなり短い映画ではあるが、サスペンス映画としての水準は満たしている。
わっこ

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徐々に精神病に病む女性の末路を描いたサスペンス映画。

76分とかなり短い作品ではあるがサスペンス映画としての水準は満たしている。恋人を失って間もない女性の精神状態がストーリーが進むごとにどんどん崩壊していき、後半にはベビーシッターの依頼者の娘やエレベーターボーイの叔父を殺しかけたりするところなどなかなか緊張感がある。

しかし、この映画は向かい側の部屋の宿泊客ジェドと歌手のリンとの恋愛話がなくてもいいような中途半端な立場に置かれているのに結構メインで描かれていて、そのせいで少々話の脱線が多く、映画としてはストーリーを精神崩壊していくベビーシッターの女性の話かジェドの別れ話かの一つに絞って描いて欲しかった。

ただ、せっかくベビーシッターの女性ネルの子守している女の子への冷酷な会話ぶりや態度はなかなか恐かったし、ネルのエピソードはサスペンスとして良質な作りだっただけに、ジェドとリンの別れ話を描いたのはこの映画にとってはマイナスだった。最後にリンとネルを絡ませるのもちょっと強引。

(評価:★3)

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