[コメント] 雨(1932/米)
ジョーン・クロフォードと「セントルイス・ブルース」でおなかいっぱい。
『雨』=水である。水は人生を洗い落としたり、水先案内をしたりする。その人生、女の人生を左右すること南海の血の物語。モームの原作を見事に表現したこの冒頭のシーンだけでも見るものをうならせる。『雨』=水である。「水」は人類の源。人生の案内人である。
ルイス・マイルストンはロシア出身の映画監督だが、この作品では特に出身地と全く異なる南海を舞台に『雨』を演出し切った。
しかしなんと言ってもクロフォードだろう。前作『グランド・ホテル』でグレタ・ガルボと大喧嘩をした直後の作品で、これまでの彼女のイメージを一気に払拭した。このスタイル、網タイツ、この表情。いずれも印象的だ。
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