兄の若妻に恋をした少年のエロティック青春ドラマ。

兄の若妻に好意を抱き、主人公の少年が色々とちょっかいを出してくる展開は『青い体験』と被るが、こちらはヒロインの若妻ラウラがどちらかというと理性的で、子供らしい無知さでラウラに誤解を抱くサンドロに対して大人の対応している点で違いがある。

『青い体験』に続く主演コンビのラウラ・アントネッリとアレッサンドロ・モモはこの作品でも息の合った演技ぶりで良かった。

特にサンドロ役のアレッサンドロ・モモは友人たちと自慰行為に明け暮れる日常の姿から、ラウラに恋愛感情を抱くも兄に対する罪悪感やラウラに対して猥褻な行為をしたいという思春期の少年らしい欲望、ラウラに好意を抱いても結ばれることが無いだろうというもどかしさを上手く表現しており素晴らしい。ラウラ役のラウラ・アントネッリは今回は上品で優雅な成り立ちの役柄で、やや大人しい印象だが、サンドロの性欲に対して大人らしい対応を取る知的な雰囲気がピッタリで悪くない。

ストーリー的には、浮気するキャラのエピソード２つも挟まれ、これがラウラとサンドロのエピソードに対する伏線になるかと思いきや、意味が全く無いなど、ちょっといい加減な印象もあるが、サンドロの好意に対して遂にラウラが応える形でセックスに結びつく結末は、嫌がらせの延長線上でセックスに至る『青い体験』よりも好感が持てる。

全体的にはアントネッリやモモを始め、『青い体験』のキャストが何人か続投しているので、『青い体験』のアナザーストーリーとして見た方がいいかもしれない。