キャグニーの自殺といってもよい死の納得性が弱いので、失敗作なのかも知れないが、しかし、彼の登場シーンの曲乗りとその後つづくふざけあいの楽しさはどうだ！また殆どのシーンを管制室で展開させ、様々な人物を出入りさせることで緊張感を繋いでいくこの演出力はどうだ。

　パット・オブライエンも凄い役者だ。テックスにまつわるシーン、無線が途絶えてから落下するまでのシーンはこの映画の白眉だが、それはパット・オブライエンに拠るところが大きい。