[コメント] ハンニバル(2001/米)
この映画はDr.レクターの冷徹無比の「殺しの美学」を描いた映画だ。
その意味でアンソニー・ホプキンスは凄味を増しているし、リドリー・スコットの描き方も(映像や音楽も)この主題にマッチしていたと思う。 Dr.レクターの完全無敵さ、計算ずくの殺しのすさまじいさには、圧倒されたし、イタリアのシーンにはスコット監督らしい映像美が出ていたと思う。 けっこうドキドキハラハラしながら(ホプキンスの殺し方に圧倒されながら)この世界に引き込まれて見入ってしまった。 スコット監督の作品としては『グラディエーター』よりこっちの方が断然いい!
前作と比べると、クラリスの存在感が薄くなって二人の心理描写に不満を持つ人が多いのもうなずけるし、既に続編を作ることを前提としたような終わりかたで、釈然としない人が多いのもわかるけど...
これはこれで十分いいデキだったと思うが、今回完全無敵の怪物.レクターを描ききったのを受けて、次回作ではクラリスとの関係がより深化し本当の結末を迎えるのだろうなぁ。
次回作が今からとても楽しみだ。(01.11.03)
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