[コメント] 青春の輝き(1992/米)
最初はハリウッドスターの無名時代の青春映画かと思った。ところが鑑賞するとアメリカのユダヤ人差別がテーマの社会派映画である事が分かった。ちなみに舞台となるニューイングランドにはニューイングランド・ペイトリオッツというNFLのチームがある。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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映画を通じて知ったユダヤ人差別。 1955年のアメリカはこんな時代だったのかとショック。
更に調べて見ると黒人差別と同レベルで行われたユダヤ人差別。
アメリカの黒人差別は有名だし黒人差別を扱った映画は多いが、 同じくらいに酷かったユダヤ人差別は意外と知られてない。
ヒットラーのユダヤ人差別は、 ヨーロッパだけでなくアメリカにも影響していた事が分かる (余談ながら欧米を巻き込んだヒットラーの政治は凄い)。
映画でもユダヤ人と分かった途端に露骨な差別が始まったが 実際にはあの程度では済まなかっただろうと思う。
主人公がユダヤ人である事を隠すのも分かるが、 フットボール部がユダヤ人をスポーツ推薦で入学させるのは藁を掴む思いだろう。
パーティーで実はユダヤ人だと漏らしてしまうのは、 当時の考え方としては死刑宣告に等しい内容である。
クライマックで主人公が救われたような感じになったが、 実際にユダヤ人が理解される事は差別思考の視点からでは有り得ないので、 ハリウッド的なハッピーエンドだと思う。
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