[コメント] アラン(1934/英)
空を背景に岩場に佇む母子を仰角で見上げるショットが美しい。ジブリ好みの画の連発であり、高畑・宮崎は本作大好きなんだろうなあと思う。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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蟹を帽子に入れる少年のお道化た佇まいや、お母さんの優しい笑顔、舟は失ったけど生きていてよかったというラストの感慨が印象に残る。舟漕ぎシーンはモノホンだけに許されるド迫力。穴空いた船底に布当てて補修する件は大丈夫なのかと心配になる。
「海に死ぬのだ」みたいな字幕に昔の冒険活劇らしい上から目線があるのが邪魔だし、小間切れ編集がロシアアヴァンギャルドし過ぎてドキュメンタリーらしい落ち着きがないのが惜しい。近年の長回しメインのドキュメンタリー手法は、こういう試行錯誤の末のことなんだろう。漁師にとって天気予報は大切だなあと平凡に思ったりもした。
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