[コメント] 硫黄島の砂(1949/米)
ヒーローたるジョン・ウェイン像が中途半端であると同時に作品も緩急のない締まらない作品となる。
ジョン・ウェインは鬼軍曹という役割である。だがここで描かれる軍隊は、自由・平等なライフル分隊であった。
規律はなく、まるでどこぞの会社かなんか一部署のようである。一等兵が分隊長である鬼軍曹に対等に口を利き、さらに悪態をつき喧嘩まで売る。
鬼軍曹という演出は台詞でのみ表されてはいるが、実際のジョン・ウェイン演じる軍曹は「優しい?」とまで錯覚してしまうぐらいのヘタレに描かれている。
そう、まったく鬼軍曹やら地獄の海兵隊とやらが伝わってこないのだ。まったく奇妙である。違和感ありありなのだ。
オープニングに「世界から恐れられた米海兵隊の全面協力・・・」という文面があったことが最大の原因なのか?これは「心優しき海兵隊」という宣伝映画だったのだろうか?
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