[コメント] マタ・ハリ(1931/米)
『間諜X27』と比較してしまうと画面の強度は雲泥の差だ。ウィリアム・H・ダニエルズの光の扱いも見事だが、演出力の差が歴然としている。しかし、本作の落ち着きのいいメロドラマを好む向きもあるだろう。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ファーストカットは太鼓を叩く兵士達から移動してラッパ手達を通過した後、刑場を俯瞰ぎみにとらえるクレーン移動。いい出だしだ。3人目に撃たれる罪人は、どこかで見たことがあると思ったらミッシャ・オウアだ。こゝからグレタ・ガルボ登場の扇情的なダンスシーンやラモン・ノヴァロとの過剰なラブシーン(聖母像の蝋燭の火を無理強いして消させる場面!)やライオネル・バリモア(こゝでも演技は大仰)との破綻など、ラストまで見所を繋げて本作もよく出来ている。ラスト、ノヴァロを皆で騙す趣向は面白いし、グッと来る。
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