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[コメント] パットとマイク(1952/米)

ヘップバーンの持ち前の活気と前に突き進む疾風のようなキャラクターが何よりも爽快。そこに絶妙にユーモアとロマンスが絡む脚本には脱帽。スポーツが舞台故、彼女の現代的な手足の長いスタイルもスクリーンを駆け回って魅了してくれる。
TOBBY

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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50年当時にこんな元気で溌剌としている女性がヒロインの作品が作られているてのが素晴らしい。負けん気が強いだけでなくユーモアの精神と時折、落ち込み自問自答しているヒロイン像の人間くささもステレオタイプに描かれ過ぎずに新鮮。個人的に好きなのはヘップバーンが、トレイシーの事務所に所属してる頭の鈍いボクサー青年(レイ)にスポーツの精神をさらりと説明して勇気づけてやる場面。他にも彼女が意を決して走り出した列車の窓からトランク放り投げて飛び下りたり、チンピラに絡まれるトレイシーをあっさり助ける場面がアクティブなヒロイン像を象徴していて軽快で小気味良い。(ちなみに彼女が足を持って引っくり返すチンピラがいるのだけど、これがなんとチャールズ・ブロンソン!髭のない顔初めて見た)。ただ後半に息切れしてしまいロマンスの展開が唐突すぎるのと、そこでヒロイン像も鈍ってしまったのが惜しい。何はともあれ、この作品を観るとアメリカ人がヘップバーンが大好きな理由が良く分かるはず。

(評価:★3)

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