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[コメント] 楽園をください(1999/米)

アメリカン・ニューシネマだったら完全な悲劇で終わる題材を、かぎりなく優しい視点で描いたアン・リー監督に心酔!
ボイス母

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







最初は「どーせ悲劇で終わりそうな話。けっ」と思いながら(やや眠たくなりつつ)見ていたが、赤ん坊が出てきたアタリから話のトーンが俄然変わってきて面白くなっていく。

コレを「悲劇的な青春群像」と描くのはいとも簡単である。 しかし、あえて希望に満ちたラストへと昇華させる監督の辣腕ブリに酔う。

このロマンチックさ。この壮大なスケール感。 大河ドラマになりそうな話をよくぞ二時間弱に治めたモノだ。

ラスト、曙の中、別れ行く友人を見送る主人公の眼差し。 ソレを見守る我々観客も「彼らの未来に幸が多かれ」と祈らずには、いられない。 彼らの将来に神の祝福が注がれていることもこのラストシーンで明確になっている。 その監督のロマンチックさにまた感動させられる。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)HW[*] TOBBY[*] [*]

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