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[コメント] ロスト・チルドレン(1995/仏=スペイン)

むしろダークファンタジーの正攻法でしょ。何でこういうの他にないんだろ?ギリアムだけに任してちゃダメよ。 *『アメリ』との比較

アメリ』を観て期待ほどじゃなかったので、「ネタの披露宴」「少しおしゃれな少女漫画」などと吼えてしまったが・・・ふと思った。この映画にも同じことが言えるんじゃないか?なんで『アメリ』がダメで、こっちはアリなんだろう。(『デリカテッセン』の方が『アメリ』と近いけど、あれは俺はそれ程買ってないから置いとくとして)これについてもちゃんと書かないとやはり筋が通らないかなと思いまして、考えてみました。

この映画もね、披露宴なんだよね。でもあっちと違ってそこにはっきりした「笑い」を要求するネタが少ないのよ。面白いかどうかよりも、見た目が素敵かどうかなんだよね、こっちは。だから露骨に披露されても別にそこまで嫌味がない。だからこっちはぎりぎりセーフだったんだと思う。

それと少女漫画って捉え方についてだけど、こっちも『レオン』みたいな少女漫画っぽいファンタジーなんだけど、そもそも俺は少女漫画自体が嫌いなわけじゃないし、主役二人の絡みはあくまで結果としてついてきたもの。あくまで本筋は「夢を喰う六つ子のいる島へと旅する冒険」だから、内容なんて初めからないのよ。それに対してあっちは初めに「殻に閉じこもった少女が世界へ踏み出す話」ありきなんだよね。だからいくら目的がネタ披露でもちゃんとした「本題」がある以上、そこをちゃんとやってくれないと冷めるんだよね。

多分そんなとこじゃないかな。こっちを先に観てこの監督の世界に慣れてるからってのも、もちろんあると思う。でも(多分)冷静に考えてみて、こっちの方が好きだな。

(評価:★4)

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