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[コメント] 日本の黒い夏―冤罪―(2000/日)

テーマが重要なだけに、あの演出というか、そういうものを含めた仕上がりには納得がいきません。
googoocat

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







中井貴一が下手で、そもそもキャスティングしたことに問題がある。そのことは他の役者にも言えて、納得できるのは、寺尾聰と石橋蓮司くらい。におってくるようなくさい演出や、意味不明な演出には、到底テーマを理解させる役には立っておらず、むしろ反感さえ誘う。

たとえば、寺尾聰が弁護士と会見したあと、警察署へ参考人として出頭するシーン。寺尾が乗った車の後を、メディアのワンボックスカーが十数台続くのだが、どの車もサンルーフを開けて、そこからカメラマンとマイクを持ったレポーターが上半身を出している。前を行く2、3台はそれで何らかの映像が撮れるかもしれないが、後ろの方では、いったい何を撮影しているというのだ。第一、道交法違反じゃないか。

また、石橋蓮司と一緒に取調べを担当した初老の刑事。「野良犬」か、と思うような開襟シャツを着ていたが、あそこにリアリティーを感じろ、というほうが、どうかしている。

緻密な演出と言うのは、そういうところをもなおざりにしない、ということではないのか。

(評価:★1)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)TOBBY[*]

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