良質な映画でした。５点満点です。観終えた後の温かい余韻、 こんな作品に出会いたいから映画を観続けてしまうんでしょう。

久々に観たジュリエット・ビノシュは、すっかり大人の女性でした。 「ポンヌフの恋人」とか「トリコロール」、昔の作品の冷たい役柄の印象が 強くて、人形のような女優さん程度としか思ってなかったけど、いい年の重 ね方をしてきたんですね。笑顔がいい、透き通るような瞳もいい、細かい皺 までもが美しかった。

映画が進むうちにキャスティングが徐々に分かってきました。 もったいないくらいの人たちが、脇を固めています。 まさかまさかの「恋におちたシェイクスピア」、ジュディ・デンチ。 まさかまさかの「蜘蛛女」、レナ・オリン。 まさかまさかの「マトリックス」、キャリー・アン・モス。 そして真打登場、ジョニー・デップ。 こうしたアウトロー的な流れ者を演じたら、ブラピの比じゃないですね。

外れもあれば大当たりもある、ラッセ・ハルストレム監督。 「サイダーハウスルール」も良かったー。 「ギルバート・グレイプ」は、もっと良かったー。 だけどこの「ショコラ」、一番好きな映画になりました。