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[コメント] あの頃ペニー・レインと(2000/米)

この時代に同調出来なかった自分が哀しい。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 70年代のロック生活を描いた作品で、クロウ監督のロックに対する愛情がよく分かる作品。おそらくは監督自身がこういう生活をしていたんじゃないか?と思われる。当時を知っている人は楽しめる作品だと思われる。

 私に関しては、ロックと言うよりはポップスに開眼したのは80年代で、70年代のロックはよく分からないし、田舎に住んでいたのでこういった追っかけのようなものは文章で読むばかり。そう言う意味ではあまり共感出来ないが、甘酸っぱい青春映画として考えるなら、出来そのものの質は高い。憧れと性欲が混同し、それでも一歩が踏み出せないという、もどかしさに全編が溢れている。2000年代になって、こういう等身大の青春劇がハリウッドでも作られるようになったのは嬉しい限り…本作以外成功作はほとんど見当たらないのがなんだが。

 若手ながら実力俳優が大挙して出てくるのもポイント。幻想的ではないハドソンはすごく可愛い。それで実力派が脇を固めながら、主人公がデビュー作というフュジットというのも良い。知識先行型の頭でっかちな少年が恋を知っていくという初々しさが本作の肝だから。

 これでノスタルジーを刺激されたらもっと点数を上げられるのだが。

(評価:★3)

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