コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] モレク神(1999/日=独=露)

ヒトラー御一行様が、エヴァ・ブラウンの住む山上の別荘に来て、去るまでの約一日のお話。同行の要人は、ゲッペルス夫妻とマルティン・ボルマン。
ゑぎ

 映画は、エヴァが、窓を開け、バルコニーに出るカットから始まる。このシーン、裸かと思ったが、肌色の下着を身に着けている。やはり裸の体(てい)なのだろうか。バルコニーで、側転をしたり、踊ったりする、あるいは、見張りの兵士に愛嬌を振りまく。別荘は山上にあるが、雲上にある、と云った方がいいぐらいで、外は靄っているのだが、屋内も紗がかかったような画面が多い。ときにフォーカスがクリアなカットもあり、ワザとかも知れないが、ルックは不統一だ。ピクニックのシーケンスもずっと霧がかかっている。また、別荘内でも水の滴り等のノイズが鳴り続けている。

 皆でニュース映画を見る場面。戦場の記録から第九の合唱シーンのニュースだ。嬉しそうに第九に合わせて指揮をするヒトラー。見終わって、ゲッペルスが映画を誉めると、最低の映画だったとヒトラーは云う。途端にゲッペルスも、お追従する(前言を翻して、けなす)。エヴァが、(映画を作った人を)アウシュビッツに送ったら、と云うと、ヒトラーは、アウシュビッツってどこだ(何だ)?と云うのだ。

 また、エヴァが疲れたと言って、ディナーを辞去し、ヒトラーも朝早いから寝ると言った後、二人が、エヴァの部屋でふざけ合う場面が一番の見せ場だろう。バスルームにエヴァが座っているところから始まる、二人の追いかけ合い。エヴァは、ヒトラーの尻を蹴り上げるのだ。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。