[コメント] ドラえもん のび太とブリキの迷宮(ラビリンス)(1993/日)
のび太の性格がいつもとちょっと違ってる気がして、その違和感が拭えないままだった。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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80年代には大変質が高かったドラえもんのシリーズだが、90年代に入るとだいぶ質的に落ちてきた。長くなると仕方ないのだろうが、ストーリーそのものは普通に問題はないのだが、設定的に投げやりになってるというか、底が浅くなった感がある。本作がそれを顕著に示しているだろう。
ストーリー自体は問題はない。ただ、本来あってしかるべき説明部分がなくなったことと、キャラの性格が都合良く変えられてしまったことに違和感を覚えてしまうのだ。
具体的には本作にはのび太がドラえもんを見捨てるシーンがある。ストーリー的には必要な措置なのだろうが、これまで出来上がっているのび太とドラえもんの関係性がおかしい事になってしまってる。からするとおかしい。確かに原作でののび太は調子良い性格だし自分の事を最優先に考える傾向はあるが、アニメ版はそこが比較的違っていて、友人を裏切ったり、少なくとも行方不明になったドラえもんを放置するようなキャラではない。むしろここでののび太の性格は原作版(の初期)のものに近いが、それが違和感になってしまい、最後までそれを引きずってしまった感じだ。
小さな島の出来事だと思ってた舞台が実は宇宙を巻き込む大きな物語になるという、途中から一気に世界が広がる構成は面白くて、この辺の風呂敷の広げ方が良いので、駄作とまでは言えないが、相当アンバランスな作品になってしまったというのが正直な感想ではある。
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