[コメント] 麗猫伝説(1983/日)
大林宣彦の愛する瀬戸内海を舞台に展開する和製『サンセット大通り』。大林監督ほど自身の原風景を大切にする映像作家も珍しい。「怪猫」映画というジャンルにしても、大林監督が少年時代に影響を受けた大切な原風景の1ページなのだろう。
障子一面に入江たか子が主演した怪談映画のフィルムを映し出す演出などは“永遠の8mm少年”大林監督ならでは。例の如く、シーンによってフィルムの色つけ度を調節する映像は美しい。
惜しむべくは、『サンセット大通り』をここまで意識するならば、執事役には大泉滉ではなく過去の大監督を抜擢してほしかった。まあ、大泉滉さんも怪優ぶりを存分に発揮していましたが。 風吹ジュンを散々ムチで打った挙句、「私は汚れてしまいました〜」と叫ぶ姿は最高でした。
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