[コメント] エクソシスト トゥルー・ストーリー(2000/米)
邦題が「エクソシスト」と称しているのが間違いだし、「トゥルー・ストーリー」と言うにはふざけ過ぎた内容。
「トゥルーストーリー」という名の通り、本家『エクソシスト』よりも実際の事件に近い形で映像化した作品だというから観てみたのに、73年作の本家より嘘っぽく、薄っぺらな駄作。実際の事件に近い点といったら、本家が少女リーガンに悪魔がとり憑く話になっているのに対し、この作品は少年になっているという、その程度の事なんじゃないんですか。
なんだか演出がテレビドラマ的というか、漫画的と言っても良い程の、お調子者な幼稚さ。神への冒涜に等しい、傑作『エクソシスト』に対する冒涜的映像廃棄物。商業的扇情主義に呪われた脳糞の産物。零点だ、零点。悪魔にとり憑かれた少年が調子に乗って喋りまくる場面など、余りにもセンスの無いオフザケ振りで、自分の中に明確な殺意を覚えずに観る事は不可能。
ただ、これ、原題は『Possessed』(「とり憑かれた」といった意味)?原作もトーマス・アレン…、って、誰?本家の原作はウィリアム・ピーター・ブラッティですからねぇ。単に、同じ事件に材を取ったというだけなんでしょうね、多分。恐らく、商魂たくましい日本の配給会社が、勝手に『エクソシスト』の名を借りたんでしょう。嗚呼。悪魔に呪われるがいい。
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