[コメント] 山の郵便配達(1999/中国)
親父、渋すぎ。柴田恭兵も真っ青。
俺にとってはかなり卑怯な映画であった。
俺の親父は漁師だ。家にいることがほとんどなかった。休みも不定期だった。家にいるのが珍しかった。
幼い頃、まともに会話した事の記憶がない。母親は親父がいないことが多いため、その分優しかった。というより、甘かった。その分、余計に親父が怖かった。
不器用すぎる父親でもあった。無口な父親だった。でも真っ直ぐな人だった。
中高生になると親父がいないことをいいことに好き放題しまくった。親父との会話といえば親父からの説教と口論ばかりだった。
高校卒業したら家を出た。家を離れたかった。
家を出てから気付くことの多さにビックリした。時間が経つにつれ親父のことがわかってきた気がした。親父だけじゃなく、もちろんお袋についてもだが。
自分が結婚し、子供が出来た今となっては、更にその思いは強まっている。でも、自分はなるべく子供の近くにいるべきだとも思っている。
自分の子供(4才)もじいちゃん(親父)が怖いらしい。無口なうえ、たまに何か言っても方言がきつく何を言ってるのかわからないとのことだ。俺はそれを聞いて微笑むしかない。
身長が160cmもない、親父。でも昔は大きく見えてしょうがなかった親父。力仕事で筋肉隆々、日に焼けてすぎて変な色だった背中の親父。今では尊敬を越える存在の親父。
今度、オンブさせてくれと言ってみるか。でも緊張しそうだな。お互い大笑いしそうだな。
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