これはオヤジの僕にとって秘孔を突かれたようなヤバさ。見ているこっちがまさに匂いをバラ蒔かれているかんじ。ＢＵＺＺの「愛と風のように」って、初めて買ったレコード（シングル）だったのよ！マジで。

それでもストーリーにはのめり込めなかった。もともと「クレしん」のギャグは好きではないし、デッサンの狂った絵のタッチが嫌い。

確信犯的に大人向けな映画だが、懐古趣味に警鐘を鳴らしつつもすでに「しんのすけ」の家族自体が、高度経済成長を支えた典型的核家族だ。その「高度経済成長的家族の絆」が敵に撃ち勝つのも辻褄が合わない。

しかしこれ、子供が見てわかんのかね？ターゲット無視した映画創っちゃう気概はたいしたものだ。