本作品を『ALWAYS　三丁目の夕日』と比較されてるのを、よく目にしました。 別に比べることもないんですけど、あえて比較するなら本作に軍配があがります。

どこが違うのか。 両作品とも観ている人なら分かると思いますが、懐古主義なだけの『ALWAYS〜』と比べ、『オトナ帝国〜』は「昔を懐かしむのもいいことだけど、それよりも今を、これからの未来をもっと大事にしよう」というメッセージが込められているんです。

最近は懐古主義的な傾向が少なからずありますよね。 あの頃は良かった、子供の頃は楽しかった。 でも違う！と。 今を、これからを楽しまないと。 オトナって楽しいんだって、早くオトナになりたいって、子供に思わせられるようにならないといけない。

『オトナ帝国〜』という作品はそういう前向きになれる映画だし、アニメとして非常に単純なストーリーではあるのだけど、良く出来ている。 子供向けというより、むしろ大人向けの、いや、大人が観るべき映画かもしれません。

久しぶりに涙が出てくるのをこらえることが出来ませんでした・・・。