[コメント] 悪名(1961/日)
男ってのは、”自分の頭で考える”、これに尽きる。
でもって責任は自分の体で取ると。いや〜、この男(勝新朝吉)を男前とすることに、まったく異論はない、って感じ。彼の義侠心は「お人好し」=頼まれたら断れない(と映画の中ではされていたが)と言うよりは、自ら頼むところ頗る大、つまり、その人自身は力が足りずに実現できないでいることを、自分の力なら実現してあげることができるんじゃないか、そんな判断に拠るんじゃないかな。一歩間違えれば「おせっかい」だわな。
しかし、となると最も大事な部分を親分や兄貴分に預けてしまうモートルの貞(田宮二郎)は、男じゃないってことになるけど、、、ま、いっか。冒頭の朝吉も、親父に怒鳴られて軍鶏を返しにいったり、女に誘われるがまま有馬へ駆け落ちしたりと、ちょっと男じゃない。こう考えると、朝吉が男として行動するようになったのは、琴糸はん(水谷良重)と逢ってからですな。お絹ちゃん(中村玉緒)ではなく、琴糸はんが朝吉を男にしてくれたんだ。琴糸エラい! ・・・でも、お絹は可愛い。彼女には悲しい思いをさせてはいけない。もう1回言うけど、琴糸エラい!
今のところ言えるのは、日本が一夫一婦制でよかったな、と。そうでなければ(一夫多妻なら)、女という女を勝新朝吉に持って行ってしまわれちまう・・・
85/100(04/07/27記)
追記)冒頭の軍鶏博打のシーンなんか、まじで河内弁きつくて何言ってっか分かんなかった。これで進行したらどうなることかと思ったけど、その後はさすがに・・・
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