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[コメント] 刺青(1966/日)

江戸娘の文子ちゃんもイケル!カメラ&美術が素晴らしい!!
ボイス母

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







女郎蜘蛛のようにアタマから男達をバリバリと食い尽くし、それでいて、慈母観音のように愛する男を慈しみ、自分のエゴ故に「飼い殺し」にしておいて、口を拭って知らんふりをする女。 そんな「希代の悪女」を演じる、若尾文子のエロいことエロいこと!

ホント、ラストの寸前までは「評価=☆5」であったが、日本的なウェット&自業自得(?)なオワリ方で星の数が減ってしまった。残念。 (脚本=新藤兼人の責任??)

あの「DV(家庭内暴力)男」が文子ちゃんの幸せを祈りながら「邪魔者は消えるよ」と自害して、入れ墨師も、「お前の肥やしになって本望だったよ」と自害してくれたら、文子ちゃんも堂々と「女のピカレスクロマン道」を邁進して行けて、コノ世の果てまでも血だるまで駆け抜けて行けたのに・・・ ソレはまだ(多分)誰も辿り着いていない、「未踏の地」だったのに。 そこは「残虐の女王文子ちゃん」が君臨する(ハズだった)約束の地だったのに。

この辺の「カタキ」を多分、マエストロ増村は『曽根崎心中』でとったのだなあ〜・・・・

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)天河屋 picolax[*] ピロちゃんきゅ〜[*]

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