[コメント] PLANET OF THE APES/猿の惑星(2001/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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前作の『猿の惑星』シリーズは、 猿が人間のように振る舞い社会を形成している カルチャーショックが面白かった。 そして話題のクライマックスでは、 未来社会の地球に不時着しているというオチだった。 今回の『猿の惑星』は猿は猿らしく振る舞っている。 吠えるし飛び跳ねるし『猿の惑星』のインテリジェンスな猿よりは、 人間がよく知る野性的な猿に近い。 やはり異次元の猿であるからには猿は猿らしくない方が面白い。 人間社会と猿社会との文化の違いに対する考え方が、 『猿の惑星』の売りではなかろうか。 前作の『猿の惑星』シリーズの猿が、 明治時代迄は発達していたと推測される文化が、 今回の『猿の惑星』では文化レベルは戦国時代程度かと推測する。 ハリウッド最新技術を駆使したアクションも素晴らしいが、 やはり『猿の惑星』に相応しい人間ドラマが欲しかった。
クライマックスのオチが二重にあるのが今回の見せ場。
オベロン号に到着して、 航海日誌から衝撃の事実を知るのが最初の見せ場。 (前作の『猿の惑星』で言う自由の女神を発見するシーンに該当する)
そして最大の見せ場であるクライマックスでは、 地球に到着したと思わせる一安心なシーンで、 何と地球は既に猿が支配していたというバッドエンディングなオチ。
但し、このオチは、 『猿の惑星』のオールドファンにはある程度予測出来ていたと思うので、 衝撃とも思えないだろうが(苦笑)。
あの磁気嵐が、 猿社会へのワープではなく、 時間旅行のタイムスリップだったいうのは、 新鮮で面白かったし見事に騙された(笑)。
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