最初はゴチャゴチャとしていて３０分で止めようとしたが、音楽が良かった！もう少し音楽を聴いていたいと思って観ていると･･･思いがけない展開になって行き･･･あっという間の２時間弱だった。

見所は下記３点。（これ以外にもあるかも･･･）

⑴ピアース・ブロスナンは今回は００７ではありません。

最初は違和感があったが、この男はジェームズ･ボンドではなくアンディ・オズナルドで女たらしでいい加減な男なんだとハッキリ見方を変えると、なかなかどうして役にはまっていました。特に金を持ち逃げする時、車で追いつかれ振り返ったときのニクニクしげな表情は見事でした。彼も役者ですね。･･･というか、こういう小悪党と言うか大悪党というかの役が彼には本当は合っているのかも･･･。（ファンの人、すみません！）

⑵ハリー（ジェフリー・ラッシュ）の自家用車が何故ランド・ローバーなのか？

まぁ、英国人だから･･･と単純に思っていたが最後の方で、アンディが沼地から脱出するのに４ＷＤが必要だったのだ！

⑶「死に場所」を求めていたミッキー（ブレンダン・グリーソン ）の最後の場所は？

元地下運動のリーダー、ミッキーは夢破れ今は単なる酔いどれ男。「死に場所」を求めていたという。しかし求めているという事自体彼はカッコイイ夢を未だ見ていたのだ。 そんな男の最後の場所にジョン・ル・カレが選んだのは･･･。皮肉と言うより、人生 はそんなものかもしれない。