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[コメント] ワンダとダイヤと優しい奴ら(1988/米=英)

モンティ・パイソンにはまった人に、是非!
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 よくある犯罪コメディかと思って観始めたのだが、なんでだか妙にツボにはまってしまった。

 この手の作品ってそれほど好きじゃないはずなんだが…なんでこんな作品がこんなに面白いのか?出来が明らかにアメリカのものとは違ってイギリス風のユーモアに溢れてるからだろうか?ギャグのはずだが、変にどぎつい残酷描写があったり、下品さもアメリカのものより酷かったりするから?…いや、それだったら逆にこれは私の嫌いな方に流れてるはずなんだけど…動物虐待描写も基本的には嫌い。

 なんで面白いと思えるのか、理解不能。こう言うのが一番気持ち悪い。

 それで分析してみることにした。

 …いや、分析以前にネットで検索してスタッフの名前見た瞬間に分かってしまった(笑)

 ジョン=クリーズマイケル=パリン?この名前は覚えがある…ってか、なんだよ。モンティ・パイソンじゃないか。なるほど。ツボにはまる訳だ。はまらないはずがない。モンティ・パイソン大好きだったからなあ。クリーズが脚本も手がけているってなら、そりゃはまるわな。

 他に本作では無茶苦茶にキャラが立ってるってこともあるんだろう。ワンダ役のカーティスがぶっ飛んでるし(イタリア語で欲情するって…なんじゃそりゃ)、クラインの狂気の演技、弁護士役のクリーズの情けなさと最後の幸せそうな表情。目撃者を殺そうとしてドジばっかり踏むパリン(ってか、あんなのやってたら目撃者増やすばっかりだ)見事なくらいだ。

 しっかりアカデミーでも賞取ってるしね(アカデミーではコメディは冷遇する傾向がある)。見てる人はちゃんと見てるって良い例だ(あるいはパイソンが好きな人がそれだけ多かったって事か?)。

(評価:★4)

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