[コメント] 太平洋の地獄(1968/米)
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もうとにかくすごい前衛的な作品で、私はビックリしました。なんだよコレ!出演者がマジで2人なんてありえるか!?しかも途中から「これってコメディ?」って思ってしまう程、話が変な方向に進み出して、噛み合わない台詞の応酬なんて思わずプハア!って吹いてしまいましたよ、私は。
そのくせ、甘々な展開には全く進まないストイックさ。こんな状況を長々と展開させれば、そこに友情が絡んできて・・・って期待するでしょ、普通。友情の芽生えらしき描写は確かにありました。ありましたけれども、それはもうなんとも言えずスリリングな関係に終始する訳ですよ。終わりが見えない状況で、これ一体いつまで続くんだ?と不安になる頃、唐突なジ・エンド。
ええええええええええええええええええええええええ!!!!!
って思わず巻き戻して確認までしてしまいましたよ、本当に。こんなラストってアリ!?
そう思っていたら私の借りたDVDには「もう一つのエンディング」なるものが収められていました。・・・個人的には正規のラストで正解だったかも。この超不思議映画にはこれくらいのラストがいいんだわ、確かに!とか無理やり納得させられた感はあるし、「もう一つのエンディング」を見せられて初めて納得出来るラストってのもどうかと思うけど。
それにしてもまぁこんな特殊な作品に、三船ちゃんもよく出演したものだ。欧米人にも引けを取らない素晴らしい裸体を、惜しげもなく晒した三船ちゃんは、なんだかとてつもなく若々しく、この上なくかっこよかった。
それにしたってこれも立派な一つの戦争映画。斬新な切り口で見せる戦争映画。今こんな映画は作れないだろうと思います。色んな意味で。
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09.02.25記(09.02.24DVD鑑賞)
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