ＤＶＤの特典で、女子ロッカールームのシーンは、スコセッシ張りにステディカムによるワンショットで撮りたかったんだー。失敗しちゃったんだけどね、と、ニコニコしながら語る監督を見て、面白い監督だなーと思った（普通、そこでこだわりますか？） 。男性のポジショニングといい、本作の、ある意味、稀有ともいえる設定でのこの爽やかな雰囲気は、監督の感性の賜物だと思う。

途中で加わった準主役のチアリーダー・ミッシー（エリザ・ドゥシュク）のセクシーな目が誰かに似ているなーと思っていたら、意外なことにアンディ・ガルシアであることに思い当たった。特に面接試験の折「前方宙返りからロンダード、そして･･･」と体操技を嫌味まじりで注文された際にみせた仕草と表情は、『ゴッド・ファーザー　ＰＡＲＴ３』の冒頭のパーティーで、ソフィア・コッポラがマイケルの娘と判ったときのアンディ・ガルシアにそっくりなので（例が具体的過ぎ？）、私的につぼにはまりました。