[コメント] 大誘拐 Rainbow Kids(1991/日)
正調の70年代型パニック映画に際した岡本喜八のリアリズムは水得た魚のようであるが、70年代に展開されて然るべき事柄が80年代後半の風俗を借りて描写されると、時代の吟味に気を取られる。
70年代を80年代に屈服させ、風俗を文法に嵌入させるのは、緒形拳の肩に蕩けるように被さる嶋田久作の長大な顎である。
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