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[コメント] フェノミナ(1984/伊)

サスペリア』のダリオ・アルジェント監督の作品にしては、あまりどぎつい恐怖演出はない。
わっこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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少女連続殺人事件の謎に挑む少女の推理映画。

サスペリア』の監督の作品ということで殺害シーンはもっと残酷でどぎつさがあるかと思ったが意外にもよくあるスラッシャー系恐怖映画のような感じで、残酷さは一応あるが見るに耐えないほどのものでもない。

基本的にはスラッシャー系恐怖映画だが、いかんせん監督の傾向からかビジュアルを意識して作られているのが、ストーリーにかなり難点が多い。例えば、犯人の奇形の兄弟の兄がなぜ収容所にいるのかという説明がない点。収容されたということは過去に何らかの事件を起こしているわけなのだから、その辺の説明が欲しかった。また、この映画の連続殺人事件の動機がまったくといっていいほど説明も伏線もない。最後の展開からすると奇形の息子の容姿に対するコンプレックスによるものかと思ったが、どうにも釈然としない。

それと、主人公ジェニファーがなぜ虫と交信できるようになったかぐらいの説明が欲しかった。他にも成虫の虫とは交信できるのに、犯人の家にいた大量の蛆とは交信できないというのも中途半端。せっかく虫の力を借りて事件の謎を解いてゆくという面白い設定なのにもったいなかった。

恐怖演出に関しては、ロック音楽を流して恐怖感と緊迫感煽る演出で、従来の作品とは一線を画した斬新な表現方法で興味深い。恐怖シーンの演出に関しては悪くないと思う。

サスペリア』もそうだが、ダリオ・アルジェント監督の演出は基本的にビジュアルにこだわる傾向があるため、殺害シーンなど映像表現の斬新さには感心するが、基本的なストーリー展開が支離滅裂な状態のものが多く、せっかく登場キャラや状況設定に魅力的なものがあるだけに、もう少しストーリーにもこだわりを出して欲しいところ。

総評としては、恐怖映画としては恐怖演出は悪くないがストーリーがかなり穴だらけなため、内容重視で見るとさほどお勧めできないが、ヒロイン役のジェニファー・コネリーは非常に可愛く、演技も結構頑張っているので、これだけでも見る価値はある。

余談だが、ジェニファーはもういい大人なのに、なぜか未だにこの作品のイメージで観てしまうのが気になる。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)氷野晴郎[*] kawa[*]

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