[コメント] ブロウ(2001/米)
裏原宿から西川口まで。ジョニー・デップの「堕ちていくファッション・ショー」
見終わった後の帰り道。
夫「うーん、軽いタッチでダイジェストみたいに半生とばしちゃったなー。一言でいうとなんだろ?うまく言えないのう。」
妻「女は現実主義なのよ。金の無い男からは去って行くのよ。わかる?」
夫「ヘークショッッ!なんか寒いな・・。いや、そーゆーことじゃなくてさー。ドラッグ社会とか、親子の絆とかが言いたいんじゃなくって、このライトな描き方はたぶん悟っちゃってるわけよ。ホラ、青島幸男の人間万事塞翁が丙午っていうの?あるいはケ・セラ・セラ?ちがうなー。金は幻みたいなものって言ってたじゃん。あれをもっとデカくして人生は幻っていうの?ちがうなー。ホラ、なんか言うじゃん。はかない浮き雲のような人生を象徴することば。」
妻「何ブツブツ言ってんの?頭悪いのにむずかしいこと言ってもダメよ。それよりアンタ、けさもトイレ流してなかったわよ!ボケ老人じゃないの?もの忘れ外来行きなさいよ、マジで。」
夫「うーん、人生山あれば谷あり、ちがうなー。諸行無常、ちがうなー、2001年宇宙の旅、ちがうなー・・・ブツブツ」
妻「うるさいなー。ちょっと、信号変わったわよ。曲がるんならウインカー出しなさいよ、グズ!」
・・・とにかくジョニー・デップはロン毛に限る。それから出っ腹が全然似合わない・・・。
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