コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] アリスのレストラン(1969/米)

アーサー・ペンの全盛期の作品で彼の緩い演出がはまった良作。『左きゝの拳銃』(1958)から『小さな巨人』(1970)に亘る約10年、題材はシリアスだが緩い映画ばかり、映画史に残る作品を幾つも作っているが、本作のようないい加減な題材こそ相応しいのだろう。
ゑぎ

 一点、私はタイトルの扱いという事柄には、少々五月蝿く考えてしまうことろがあって、本作のアリスについてもレストランについても中途半端な描き方しかしないところはイヤだなと思ってしまう。特にアリス役の女優に、もう少し魅力があればと思う。当時であれば、例えば、キャサリン・ロス(『明日に向って撃て!』と『夕陽に向って走れ!』がいずれも1969年で同年)だったら、どんなにこの映画が良くなっていただろう、などとつまらぬことを思ってしまう。ラストカットでアリスを凝視し続けるカメラの視点もとってつけたよう。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。