[コメント] リリイ・シュシュのすべて(2001/日)
《バトルロワイヤルより、ずっとR指定じゃないの? (投稿者:アルシュ)》
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
映画や小説などの創作物は表現の自由があり、社会への悪影響を云々するのは野暮でタブーだという向きもある。だが、自分は映画の持つ社会への影響力を無視出来ないと思う。
『バトルロワイヤル』は、ストレートな表現だったため、国会で審議されるほどの問題作となったわけだが、非リアル感から、それ程の問題作とは感じなかった。
ところがこちらは、「14歳のリアル。」がキャッチコピーである。
実際の非行例をサンプリングし羅列した感じで、14歳の「陽」が無く、万引き・いじめ・援助交際・レイプと言った「陰」ばかりで痛々しい限り。「これが現実の14歳なんだよ」と観客に刷り込んでいて、ステレオタイプな印象を拭えない。
そして、実際の中学生がこの映画を観て、模倣可能なリアルな非行のオンパレードとなっているのが問題なんだ。
「津田詩織が空を飛ぶ」のや「星野@青猫がグレた」のも登場人物の心情の変化が急すぎて、置いてきぼりを喰う。
その上、最終的に物語を昇華させようというつもりが全く見受けられない。
ホンキで作っている映画としてならば、生涯最低点を献上したいほど。高得点の方、悪く思わないで下さい。ここまで好き嫌いがハッキリと別れる作品はそうはないでしょう。
稲森いずみさんが母親だなんて、理想的だな。・・・って仮にそうだとしても自分にとって年下の母親だから、リアル感全く無し! 妄想させて頂きました(w
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