TV朝日系列で2001年1月〜'02年1月迄放映された<平成仮面ライダー>第2作である、「仮面ライダーアギト(全51回)」の劇場版。公開日の9/22は本編放映中であり、第33回「現れた敵」(9/16)と第34回「呼び逢う魂」(9/23)の間に当たる。物語は本編に登場しない自衛隊とG-4システムが中心ではあるが、時間軸上は登場人物の関係性等から本編途中の物語である事が解る。

とは言っても自衛隊がこの作品の時だけ絡んでくるのもおかしいし、アンノウン(敵怪人)の行動生態もTV本編とは異なるので、所謂パラレルワールド系としてもいいのかも知れない。(但し、G-4に関してはTVスペシャルである『仮面ライダーアギトスペシャル 新たなる変身』(10/1放映)には絡んでくるらしいが、私は未見)

TV本編は朴訥な登場人物達の「誠実さ」が次第に深い味わいを齎す名作だったが、映画はその佳い要素を悉く粉砕していた。主題歌がウルフルズの「事件だ!」というのは正気の沙汰ではないと思う。