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[コメント] ソードフィッシュ(2001/米)

深夜の地上派放送に日本語吹き替え放送してたのでBGVとして観賞。冒頭の天才ハッカーが謎の依頼人の企みに巻き込まれると言うシチュエーションは好きだが、まず演じるジャックマンが天才のカリスマ性が皆無で、一気にB級の香り。ミステリアスなベリーと笑顔でも狂気を感じさせるトラボルタは許せる範疇。しかし脚本はしだいに…。
TOBBY

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







まず、もう一人の天才ハッカーが警察の取調室のミラー越しにあっさりトラボルタの手下に殺害されてしまうのが謎。誰でも出入り自由なのか?。

そんなのは序の口で、以降矛盾にならない為にと強引に辻褄を合せる様なストーリー展開の連続で、鮮やかな"どんでん返し"とか"巧妙で緻密な切り口"等は,一切見られず、中盤以降はハリウッドお得意ドタバタ調。 結局、単なるカーチェイスや銃撃戦のアクション映画と何ら変わらず、主人公の天才ハッカーにマッチョなジャックマンを起用したのも、ウッディ・アレンとかリアルなハッカー系の風貌だと、中盤以降のアクションで即死しちゃうからだと思われる…。

無意味なシーンも多く、ベリーのトップレスは、ジャックマンを惑わせる為の解釈だとしても、彼の離れて暮らす幼い娘が小学校でもサングラスしているのは何の意味が?。しばらく目に障害のある設定なんだと、勝手に伏線を張って見守ってしまった…。

単なる荒唐無稽作品なら、スイッチ切り替えて楽しめたのかもしれないが、本作品は"観客を欺くトリック"だの"巧妙で緻密なプロット"を謳い文句にしてるくせに微塵も感じさせないのが最悪。

だいたい、ぼってり体型のトラボルタに狂気は感じても闇のボスたる緊張感や知性が感じられなかった。 彼らを追うチードルにしても隙だらけで、そうしないとトラボルタ達が易々と捕まってしまうからと言うのが垣間見えてしまうのもとっても痛い。

最終的に死んだはずのベリーが逃走と言うのも容易に想像ができ、この監督「そして誰もいなくなった」を読んだ後に「ワイルドシング」をレンタルして本作を思いついちゃったのでは?。

無理矢理評価するならば、前半から中盤迄の、何があるの?どうなってるの?という掴みの部分くらいか?。 テロリスト退治云々は9.11以降ならば関連させた後づけでしょ!でスルーしてしまう部分だが 一応,9.11以前に製作されたっぽいのが気になる所。トラボルタ達がいてくれたら ワールドトレードセンターも存在していたかもしれない…なんて一瞬思ってしまった。…。

(評価:★2)

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