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[コメント] オテサーネク 妄想の子供(2000/日=英=チェコ)

「食べる」行為への執拗な接写。食と性を同列に捉え、本能的には嗜好し、理性で激しく嫌悪する。そんな私的な葛藤を結晶化したのがヤン・シュワングマイエルの美学。

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ただただ自分の私的な世界をひたすら描写するだけだったヤン・シュワングマイエルが、誰でも観れるエンターテイメントを作ろう、と思った事が驚き。 それでも一般受けは、けっして無いだろうが。

作品としては、もう少しコンパクトにまとまっていたら、かなりの名作かと。 なんかよくある「完全版」みたいに冗長なのが勿体無い。

しかし。 たんたんと描写されると、ある意味普通のホラーよりよっぽど怖い。。

(評価:★4)

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