[コメント] プラトニック・セックス(2001/日)
あの飯島愛の物語と思うから、反感もあり共感もありの話題作。内容は、ま、いたって”映画”としては普通。ま、そんなとこ。普通の小説家が書いた物語であれば「ナニをいまさら…」なテーマで、映画化もなにも…な映画。俺が製作に絡んだのであれば、テレ東の番組から出演オファー入りましたって所を入れるな。あまりに本人のテレビ上でのキャラと違いすぎる設定に「あの飯島愛が、こんなにシオラシク!」みたいな感情を持って見ざるをえないって所が難点のような気がする。だいいち、過酷な人生ってほどの人生ではないな。TV「ろみひー」で飯島愛本人に「40点」って付けられるぐらいの人生かも。「だって、普通じゃん?」とか言われたりして…。
「どうせ3流映画」と見もせずに酷評されそうな映画だが、それほどヒドイ出来ではないと思った。ヒドイというか、作り手の見せる技が技術不足なだけに、偶然にもワザとらしくない淡々とした映画になっている。ヤマ場も何も無いのだが(意識的とはとても思えない所がニクイ)、そこが逆にホンモノっぽい(本当の人生はぜんぜん違うんだろうが…)。悲惨さや感動の押し売りが無いだけに、まだいいんではないか?と思う。
新人の女の子を大事に使ったが為に、ハダカも露骨にださず、セックス描写もごまかしでやったわけだが、それすらも淡々とした映画のつくりに一役かっているのかもしれない。飯島愛の物語などではない架空の人物の物語であったら、もっとAV出演時の演技も過激にするだろうし、ガンガンエッチシーンも入れるだろうな。序盤のレイプシーンなんかも、もっと悲惨に作り込んで、家庭の話ももっとドロドロにして〜みたいな。ま、極端につくれなかったダケの話かもしれないが。
結論:オダギリジョーの”ほんずなし”加減が絶妙。主役の娘はヘタッピでした。将来に不安。
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