事前情報無しで見たので、『ミッション・インポッシブル』のようなノンストップ・アクション 映画だと思っていたが、良い意味で予想を裏切られた。ＣＩＡ本部作戦室の密室でのミュラーとＣＩＡ幹部達との 腹の探り合いと丁々発止のやり取りがとても迫力が有り、張られまくる伏線に思わず引き込まれた。思ったより密室での回想シーンが多く、 物語をどう締めくくるかという違う意味でもハラハラさせられたが、満足のいくラストだった。ただ他のコメンテータも書かれていますが、この後 のミュラーと中米関係がどうなったかが非常に気になります。逮捕されたスパイ救出の為に交戦中でもない国の刑務所を襲撃するって、相当な外交問題に発展しそうですな〜 この後のＣＩＡの事件隠蔽工作の発覚と合わせて面白いサスペンス映画がもう一本作れそうだ。いずれにせよ、こういう男の友情ドラマは演出の仕方によっては大変あざとくなるので、 骨太なドラマと爽やかなラストはレッドフォードの老獪な演技力に寄る所が多いだろう。久々に面白い娯楽作品でした。