ピカチューの電気攻撃かと思うぐらいチカチカした無意味な小刻み編集、ゲームＣＧにありがちな「カメラ位置を動かせばかっこいい」という盲信をフィルムでやってしまう愚。レッドフォードの皺々っぷりがＬＡＲＫのＣＭに出ていたコバーンを彷彿とさせる……そういえば映画自体もＬＡＲＫのＣＭ仕立てだな。

兄の絶好調（グラディエーター＆ハンニバル）ぶりが変なプレッシャーになったのかしらんが、トニーさんはエライご乱心でした。

とにもかくにも人物像と人間関係の描き込みが足りなすぎて、どうにもこうにもその世界に入っていけない。時間軸を前後させる構成も見事に失敗し、回想シーンも時代の変遷がまったく感じ取れないド下手演出。これといったアイデアもないエンディングは許すとしても眠る人続出の問題作。もしかしたら眠っていたのではなく電気ショックで失神していたのか！？ﾋﾟｶｰ！

よいこのみなさんへ：このえいがをみるときは、へやをあかるくしてがめんからはなれてみてくださいね